人間て。
極限状態のときにこそ本性がでるのなら・・・
ワタシって人間は
たいしたことないな。。。。てへへ。
2分毎の陣痛に耐えること6時間。
6時間の長さといえば。
日曜日の夕方の番組。
日テレの笑点で笑った後、フジのちびまるこちゃんに流れ、そしてサザエさんで〆る。
もちろんCM付。この1.5時間を×4回の長さだということは算数の得意な皆さんは容易にご想像できるでしょう・・・・。(よーわからん)
この間。
浣腸を120ml・・・いえ。胎児は3kg。やく3000mlの浣腸をしたあと
この間を我慢する・・・と考えてみていただきたい。
(注:良い子はマネしないでね!きゃ)
つまり。
どんなに歌丸さんが名司会ぶりで、木久翁さんがすばらしくボケても。山田隆夫さんのパーマの具合がきになったとしても・。
どんなに、ちびまるこのシュールな、トホホッな感じが好きで、
カツオがサザエさんに言う言い訳が見事で、タラちゃんがバブーでも・・・。
これが4回分も続けば飽きるってもんです。
いいかげんに、3000mlのものを出してしまいたい・・・!!という気分になるってもんです。はい。
で、
この日ワタシはこの陣痛に、この長い時間を耐えて朝を迎えました。
そして、8時。
忘れもしない。。。。内診室にて。
「お!ダイセンモンが12時じゃ」
破水した7センチの子宮口をした診察した後の名医のこの発言にぶち切れたワタシは
もう、笑点からサザエさんまでの4クールから、鉄腕ダッシュもしくは、からくりテレビまで
いく勇気は微塵もありませんでした。。。。
もう、
TOKIOも、さんまさんも・・・勘弁してほしい。。。
そんな気分。
それが、子宮口7センチ・ダイセンモン12時ということ!(解かる人にはお解かりですね!!)
回旋異常な長女の回旋しすぎた頭は
ワタシの骨盤内で足踏みしてました。
なにも、あーた。
ここで足踏みせんでもよかろ~~~。
ワタシは呼吸法で痛みをごまかしながら思いました。
そんな中。
陣痛の波に飲み込まれたワタシは。
名医に向かって「怨む~~~~」とまで暴言を吐いてしまいました。
しょうがない・・・あのときのワタシ。
その後。
ここには書きあらわせれない究極な方法で無理やりお産に挑むのです。。。
怨まれてしまう発言を受けたのに
明るくあたたかく励ましてくれた、名医には足を向けて眠れないし、
ずっとつきあってくれた職場の仲間もつめの垢をせんじて飲んでも飲み足りないってもんです。
そして。
鉄腕ダッシュから行列のできる法律相談所・・・まで見終わる時間が経過した頃。
長女誕生。
よかった。
情熱大陸までいかなくて。。。。
あ~~~。
生まれてくれてありがとう。。。
あ~~~。
みなさん。
ありがとう。。。。
なんて感慨な気持ちよりも
仲間に甘えてしまい大騒ぎしてしまった恥ずかしさと、
「とうとう、人を産んでしまった!もう後にはひけない」
という、親になるという責任を感じたのでした。
はじめて、長女を授乳して。
げっぷをさせるときに、自分の肩にひょいっと乗せたとき。
その軽さと、はかなさと。
いろんなことを感じながら、親になっていき今もその経過途中です。
そして13歳。
あの魔女のキキがホウキにまたがり、新しい街で魔女の修行を始めたのも13歳。
長女も
親元から離れつつ
彼女なりに今を頑張っているようです。
散々な長女のお産。
それなりに、ワタシになりは「糧」になっと今では思っています。
う~ん。前向き。
お産は前向きにのぞめばそんなに怖くない!
自分の産む力を信じて、赤ちゃんの生まれようとする力を信じて。
家族を信じて。
無事に「うまれてくる」その時を信じて。
それを支えるのが助産師として大切なんだな。
てことを、
長女に教えてもらえました。
今は。
13歳になった、長女を信じて。
この先、ケンかもするし、ぶつかるだろうけど
楽しくすごしていきたいと、未熟なワタシはそうおもうのです。