さっき。
しなければならないことの一つ。。その、最終的なまとめがおわった。
この、話をもらったのは昨年の12月。
話を聞いたときは
なんで、そんなことを今更・・・。
なんで、ワタシがそんなことをしなければならないのか・・・・。
はっきりいって『この無駄にしかおもえないこと』をしなければならないことに
納得いかなかったのが正直なきもちだった。
ところで。
ワタシがこの職場に就職した当時、とても大好きな先輩助産師さんがいた。
彼女は退職した今でも、この職場の伝説の助産師として語り継がれている。
そのキャラクターの魅力はもちろん、
仕事においてはその無駄のなさ、上司にもいい格好しない、ぶれない姿勢
けっして、愛想はよくなかったかもしれないけれど、若かった私が本当に困っているときは
『もう!!』と、怒りながらでも必ず助けてくれていた。
歯に衣着せない(というか、衣は着せずに、素っ裸な)物言い
つまり毒舌も今のマツコもミッツも完敗かもしれない。
いつだったかの夜勤のこと。
詰め所から、一番遠い分娩室までちょこっと用事があって行って詰所に戻ってみたら
じろりと睨む、彼女がいた。
『ちょっと。手ぶらで帰ってきたん?あんな遠いところ(ちなみに当時詰所から分娩室まで20~30m あまりに普通の距離である)に行って帰ってきたんなら手ぶらで帰ってこず、ゴミの一つなり片付けなり。してこないといけんじゃろ!?一つのことをしただけじゃいけん!他に二つ三つのことをしてこないと!!怒』
と、無駄に(いや、無駄ではないけど)一番奥の分娩室まで行って、目的のことだけをして詰所まで帰ってきた私に一喝されたこともある。
一つのだけをするのでないと指導があったので
分娩室のゴミというゴミを集め、おおきなゴミ袋を持って詰所に向かっていたら、
『ちょっと。なんで、ゴミを持っているの?!ゴミ袋は引こずらないと!!宙に浮かせて持ったら重いじゃろ?!怒』
・・・。さすが、伝説になるだけの発言だとおもう。
そんな彼女と一度、お花見にいったことがあった。
みんなでお弁当を持ち寄りにしようってことになり、
一人暮らしでろくろくご飯を作らないだろうとみなされた私は飲み物担当だった。
彼女はおにぎり担当だった。
きっと、砲丸玉のような、ごっつい硬いおにぎりを作ってくるんだろうな・・・と、
ジュースしか買ってこない自分を棚に上げて、失礼にも彼女の作成してくるだろうおにぎりを想像した。
実際。
彼女の作ってきたおにぎりは、冷めていてもとってもやわらかく白ゴマをあしらったシンプルな塩むすび。
意外だった。
『あんまり、ぎゅっと握ってしまうと、硬くておいしくないからね。そぉっと握ったおにぎりじゃけん、ボロボロごぼさんようにな』と、もうすでにその優しく握られたおにぎりを ボロボロこぼしている私に声もかけてくれた。
彼女に教えてもらったことはたくさんある。
いかにして、合理的にしかも目的以上に仕事(与えられたこと)をこなすか。
無駄のものを省き、よりよいものを提供するか。
今でも、
彼女から教えてもらったことは自分の中のスタンスとしているつもり。
そこに。
この、12月末にきた話だった。
くれぐれも言いたいが
私は無駄なことが嫌いだ。しなければならないことに関しては寝る間も裂いてもしないといけないし、
必要と感じたことは、実際やっていても辛くない。むしろ、楽しいばかりだと思う。
目標をを明確にしてその目標にむかって、ただがむしゃらに頑張ることは苦痛でない。
だって。目標があるのだから。
今回のことは、あまり納得にいかないままにやらされている感があったので、
どのように構想を練ったらよいのか、どうしたら伝えることができるのか。
そもそも何が目標であり目的なのか。
さっぱりわからないままに取り組んだ。
やりがいを見出せないままに今日が近づいた。
重い重い・・腰をあげてそのことのまとめに取り組むため
いろんなことを本やネットで調べた。
そうするとどうだろう!!
楽しい!
今まで、解っていたことだと買いかぶっていたことが実は解っていなかった。
今まで、していたことはマチガイではないけれど、もっと他の視点もあるということがわかった。
まとめていくと、楽しくなっていった。
なにをするにも『無駄』な事はないということがわかった。
『ぼくを探しに/The Missing Piece』
『ビッグ・オーとの出会い』
~シェル・シルヴァスタイン
この本は『欠けた自分』を探しにいく話。
『欠けている』から、欠けている自分を求めて転がり続ける。
欠けた自分を探すために途中『無駄』のようなものに出会う。
なんどもなんども、『欠けたもの』に出会い、それが自分の探しているモノでないと感じて転がり続ける。
無駄におもえるようなこの自分探しの旅。
足りない自分を見つけることが大切なわけでなく、
それまでの転がり続ける。。むしろ、足りないものを探し続けるその行為が大切なのだということに気がつかされる。
今回。
目的がわからず、何をすればいいのかわからず、取り掛かったことだったけど、
この2週間。
自分なりに、考え、調べ、そして伝えて。
今日までの過程がとってもとっても、楽しかったし自分にとって糧になったと思う。
何事も。
合理的にいくばかりが良いわけじゃないんだとも気がつけてよかったな。
ちまみに。シェル・シルヴァスタインさんは、立派なお髭が特徴なんですね。