2011年3月31日
屋久島。
上陸して初めての朝。
上陸したときのワタシの心境・・・・。
振り返ってみると、
『静』
かな。。。
そんなことはさておき、、、、
本日はいよいよ、白谷雲水峡。。。
もののけ姫だそうな。こだま(木霊)だそうな。。。。
ほんまもんの
『静』
だろうか?
すこしずつ、歩きやすかった道が岩になる。
この山は岩がせり上がってできた山。
川の水は軟水で、流れがはやく、魚もすめないような透明感。
何百年いきても、ここではこれでもまだまだ若い木。
ところどころにある顔。
翠なんだけど、さらに翠がふえてくる。
翠の木。
むき出しになった木の根っこ。
岩の上に立つここの木たちは、土の中で育つ木と違い、少ない栄養でゆっくりゆっくり成長するらしい。
苔はそんな木に纏わり守っている。
むき出しになった根っこは、たくさん降る雨が岩の上の土を流して、出てきたもの。気根という。
どんどん進んでいくと、
昔切られた、杉がある。
杉の木を切って暮らしていた昔の屋久島の人たち。
切られたあとの杉は、木の真ん中が朽ちて空洞になっている。
空洞のなかにはいって見上げた空。
やっぱり翠。
あちこちに、切られた木の後もあって、
昔切られてしまい、もう生きてない木の上に苔が生え、
その苔の上にまた、種が落ちてあたらしい命が出てきていて・・・
気の遠くなるような年月をかけて、この森は再生を繰り返しているのだな。。。と思うとなんだか感動。
すっちゃんも、苔をなでなで。
『ふわふわだね』
『あ。はーと♪』 見つけたあっちゃん。
また、木の根っこをくぐり、
どんどん森の奥へ。
『ここの水はきれいですよ。』
お弁当後の苔の岩の上ではしゃぐ姉妹。
川に落ちやしないかと期待する、いけないワタシ。。
さぁ!おなかも満たされた。苔が生す森をめざし行こう!
ときどき、目が合う『森の人たち』
共存する動物。
『苔生す森は近いですよ』
苔生す森。。世界が翠。
どんな気持ちで見ているのかな。あっちゃん。
『おかあかん。すごいよ。苔だらけ。』
何千年もかけて、いやもっと長い時間をかけて作られた翠の森に、
所詮39年しか生きていない・・未熟な種にもならないワタシだって圧倒。
壊されていない自然。繰り返す命。
オオゴカヨウオウレン。漢字で書くと、「大五加葉黄連」。
苔の中に静かに咲くこの小さな花は屋久島の固有種。
写真に白いもの?なんじゃ。これ。
『湿度が多いところだからほとんどが水滴なんですけど・・・。ここずっと天気で乾いているので、、、これは木霊かもですね』と。
オウゴカヨウオウレンにあつまってきたのかな。木霊ちゃん。
まぁ。何かしらの命なり精霊なりいるだろうこの場所。もののけ姫もいるに違いない。そうだ。いる。
苔生す森をあとに、頂上の『太鼓岩』
『おかぁかーん。高いよ』
わかってます。
足がすくむワタシ。
『見晴らしいいですよ。こんなチャンス。雨が多いここでま珍しいですよ。』
わかってます。
ワタシ、高いところダメなんです。
空でも撮りましょう。
そして下山。
さようなら。
さよなら。翠の森。
『静』のなかの『動』
静かな中、繰り返される命の強さだった白谷雲水峡・・。
また、来たいな。